ずっとずっと昔の時代、天空には白の王国が、地上には黒の王国があり、〈均衡〉を保ちつつ〈循環〉していた。<br /> <br /> しかしあるとき、強大な闇の王が現れる。<br /> 闇の王は白の王国へ侵攻しながら、目障りなバールを討つために盟約を申し入れる。<br /> <br /> 光の王アイリスは、使者アデルの〈均衡〉を望むという言葉を信じて手を結んだ。<br /> そのアデルから襲われた後も、アイリスはアデルを斬った闇の王子を信用し、共に平和な世界をもたらそうと〈約束〉する。<br /> <br /> だがふたりの〈約束〉は、闇の王によって踏みにじられる。<br /> 白だけでなく黒も、全てを滅ぼそうとする闇の王。<br /> それに気づいた闇の王子は、地の底で嘆いた後、天を駆ける力を得てアイリスの元へ向かう。<br /> <br /> 闇の軍勢を斬り伏せ、闇の王子がアイリスへと手を差し出したそのとき、ひとつの世界が終わりを告げた……。